Aerodromeがついに始動へ。流動性提供者必見のインセンティブプログラムの全貌

OptimismのVelodromeの精神を受け継ぐ新たなDeFiプロトコル「Aerodrome」が、魅力的なインセンティブプログラムを引っ提げ、ついにBaseでローンチします。

Aerodromeがついに始動へ。流動性提供者必見のインセンティブプログラムの全貌
Photo by Niklas Jonasson on Unsplash

Aerodrome公式Medium記事「Aerodrome: Prepare for Liftoff」の日本語訳と補足情報です。


Aerodromeは来週正式にローンチします。
ローンチ予定日、初期トークンローンチプラン、$AERO割り当て、$veAERO パートナー向け報酬プログラムについて詳しく見ていきましょう。

Aerodromeのローンチスケジュール

  • 現在
    間もなく$veVELOホルダーのスナップショット取得。
  • 8月28日
    $veVELOホルダーに$AEROをエアドロップ。パートナープロトコルが投票インセンティブの入金を開始し、$veVELOホルダーによる投票が可能に。
  • 8月31日
    最初のエポックで投票インセンティブを配布。また、$AEROの排出も開始。

トークンローンチの詳細と$AERO割り当て

Aerodromeは、Velodromeと同様に完全なコミュニティ主導のトークン配布を実施します。VC(ベンチャーキャピタル)やその他の投資家向けのトークン販売は行わないため、それに伴う大規模なトークンアンロックイベントもありません。このようなトークンローンチのスタイルは、プロジェクトにとって革新的かつより優れたアプローチであると考えています。

$AEROの初期トークンローンチ概要

  • 総発行量:5億$AERO
  • ロックされたトークン数:4.5億$AERO(チームの割り当てを含む)
  • ローンチ時に流動性がある$AERO:5000万$AERO
    これらは、投票インセンティブおよび初期流動性のために確保されています。$veVELOコミュニティは、初期ロック供給量の40%を受け取っていますが、さらに初期の流動性がある$AEROの報酬を受け取る機会も与えられます。さらに、初期の$AERO/$USDbC流動性プールに参加できる唯一のコミュニティとなります。

初期流動性の提供ポリシー

Aerodromeは、プロトコル所有の流動性(Protocol Owned Liquidity, POL)を初期段階で提供する予定はありません。その代わりに、流動性を高めるため外部からのインセンティブを受けているプールに対して、最大1000万$AEROのインセンティブを比例配分します。これにより、投票インセンティブが提供される最初の週にAerodromeに投票することで、同等の量の流動性のある$AEROが獲得できます。これらの報酬はエポック開始数秒以内に配布されます。

AERO/USDbCペアのインセンティブ

Aerodromeは、自らの投票権を使い、$AERO/$USDbCペアに大きなインセンティブを提供します。最初の週の排出量の10%〜15%をこのペアに割り当てる予定です。これにより、コミュニティメンバーがUSDbCを流動性プールに提供する十分なインセンティブが与えられます。一部の初期的な価格変動は予想されますが、早期参加者が最大のリターンを得られる機会になると考えています。

最初の1週間の結果評価と今後の$AERO配布

最初の1週間の投票結果を評価し、必要に応じて追加の$AEROを配布する可能性があります。未使用の$AEROは、将来的なマーケティングやインセンティブプログラムに活用されます。

ロックされたveAEROへの報酬

インセンティブプログラムの概要

Aerodrome Financeのインセンティブ報酬プログラムの一環として、初期トークン供給の一部(5000万$veAEROまたは初期供給量の10%)が、Aerodromeエコシステムに貢献するプロトコルやユーザーをサポートするために割り当てられます。パートナープロトコルは、投票インセンティブを預け入れることが可能になり、プロトコルやユーザーは、$veAEROトークンをロックすることで報酬を受け取ることができます。取引量を生み出すペアは、インセンティブプログラムの特典を受け取ることができます。

報酬の分配方法

本インセンティブプログラムでは、専用の$veAERO NFT投票報酬を蓄積していきます。

これらの報酬は毎月1回、$AEROに変換され、$veAEROとしてロックされます。その後、Aerodromeエコシステムに貢献したプロトコルやユーザーに対して配布され、月次サイクルの終了時に割り当てがリセットとなり、翌月の分配額が再計算されます。

参考例として、もしVelodrome投票権の10%が付与された場合、$180,000分の$veVELOトークンが分配される計算になります。これは、プロトコルやユーザーにとって大きな報酬のブーストをもたらすでしょう。

このプログラムを持続的に運用するため、Aerodromeは報酬の最大20%をプログラムのveNFTに再投資する権利を留保します。これにより、veNFTの投票権を維持しつつ、将来的な報酬の安定性を確保することができます。

報酬の配分カテゴリ

報酬は、以下のカテゴリ別に分配されます:

1つのカテゴリ内で獲得できる報酬の上限は、各プロトコルおよびユーザーごとに15%に設定されています。上限を超えた報酬は、他の貢献者に分配されます。

この仕組みにより、さまざまなパートナーが安定的に関わり続ける動機が生まれます。さらに、プロトコルは各カテゴリ内での自分の取り分を増やそうとするため、関係者全員にメリットが生まれるポジティブな競争が促進されます。もしそのカテゴリ内に他のパートナーが存在しない場合、未使用の資金は翌月以降に繰り越されます。

プログラムのメリット

各カテゴリの要件を満たした参加プロトコルは、月次の報酬サイクル終了時に$veAERO NFTを獲得します。これらの報酬は、$veAEROをロックしているウォレットまたはBASE上の特定のプロトコル用ウォレットに送付されます。

インセンティブを提供するプロトコルは、Protocol Owned Vote Power (POV)を強化するための報酬を受け取ります。POVを活用することで、プロジェクトは自らのプールから取引手数料を獲得できるようになり、その手数料をProtocol Owned Liquidity (POL)のポジションに再投資することが可能です。これにより、さらなる$veAEROの獲得とロックが可能になります。

この好循環のサイクルは、Aerodromeの成長を加速させると同時に、流動性を獲得しようとするプロジェクトにとっても大きなメリットとなります。

まとめ

Aerodrome Financeのインセンティブプログラムは、プロトコルやユーザーがAerodromeエコシステムの成長に参加し、貢献するための魅力的な機会を提供します。このプログラムは、流動性の提供、投票、インフラの発展を促進することで、コミュニティ内の協力関係を深め、方向性の一致を図ることを目的としています。この取り組みがAerodrome Financeエコシステムにどのようなプラスの影響をもたらすのか、私たちはその成果を楽しみにしています。

詳細や最新情報については、公式のAerodrome Financeウェブサイトやコミュニティチャンネルをご確認ください。

免責事項:本記事は、投稿時点におけるAerodrome Financeのインセンティブプログラムの概要を紹介するものです。プログラムの利用規約および条件は、Aerodrome Financeの判断により変更される場合があります。

Aerodrome情報

Webサイト:https://aerodrome.finance/
X(Twitter):https://x.com/AerodromeFi
Medium:https://medium.com/@aerodromefi


ざっくりまとめ

  • $veVELOホルダーには$AEROのエアドロップあり
  • 初期は$AERO/$USDbCプールには追加インセンティブあり
  • $AEROをロックして$veAEROホルダーとなることで月1度報酬を受け取ることが可能。また初期は追加の$AEROインセンティブがあるかも。

UniswapやSushiSwapのトークンの経緯から、DEXトークンのロックには慎重になりがちですが、Aerodromeはこれらの課題を踏まえた対策が施されたプロジェクトです。取引量やインセンティブの動向、盛り上がりを見極めた上でロックを検討するのも一つの選択肢かもしれません。