Noble:Cosmosにおけるネイティブ資産発行の新拠点

Nobleは、Cosmos/IBCにおけるネイティブ資産発行のためのアプリチェーンです。本記事ではメインネットローンチやエアドロップの詳細を紹介します。

Noble:Cosmosにおけるネイティブ資産発行の新拠点
Photo by Andy Holmes on Unsplash
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2025年8月よりNobleアンバサダーとして活動しており、その立場から公式アナウンスを翻訳しています。

本記事は、2023年3月21日、メインネットローンチ前に公開されたNoble公式ブログ記事「Introducing Noble」の日本語訳です。

Introducing Noble
We are excited to present Noble: an app-chain purpose-built for native asset issuance on the Interchain

Cosmonauts(宇宙飛行士)の皆さま、こんにちは!

私たちは、Cosmosと無限に広がるIBC(Inter-Blockchain Communication)エコシステムにおいて、ネイティブ資産の発行に特化して設計されたアプリチェーン「Noble」をご紹介できることを嬉しく思います。

流動性 🤝 Cosmos

周期表で最も反応性の低い元素にちなんで名付けられたNobleは、急速に進化するCosmosエコシステムの中で、資産発行者にとって安定した拠点となります。

Nobleの名称は元素由来

Noble assets、Noble gases。安定性。信頼性。そして潤沢さ。

今後予定している資産統合(近日公開!)に向けて、私たちはCosmos Hubのバリデータや複数の戦略的パートナーと協力し、2023年3月27日にNobleをメインネットでローンチします。ここからは、プロジェクトの開発経緯、メインネット立ち上げ計画、そしてもちろんエアドロップの詳細についてもご紹介します。

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Noble gasesというとピンと来ないかもしれませんが、日本語では「希ガス」です。元々、英語でRare gasと呼ばれていたため希ガスの日本語名称が定着したそうなのですが、2005年以降は英語でNoble gasという呼び方が一般的になりました。日本でも令和3年度の教科書より「貴ガス」と表記が変更されました。

そんな名称変更が入ることがあるんですね、私は希ガス世代です。

Nobleのテクニカルロードマップ

Npbleの技術観点ロードマップ

Nobleはここ数か月にわたる開発で、既にいくつかの重要なマイルストーンを達成しています。

チェーン開発

StrangeLove Labsとのパートナーシップにより、Cosmos SDKを基盤とした安定かつ安全なアプリチェーンを構築しました。このチェーンは資産発行に必要な機能を備えており、業界標準のスマートコントラクト機能に対応しています。具体的には、複数の発行主体によるトークンの発行や焼却に加え、資産発行者によるアドレスの凍結やブラックリスト登録が可能です。

監査

Oak Securityによる第三者監査を実施し、いくつかのバグ修正を行いました。これにより、Nobleチェーン全体の信頼性とセキュリティが向上しました。Oak Securityの尽力に心より感謝します。

テスト

Hyphaを含む複数のパートナーと協力し、プライベートテストネットおよびパブリックテストネットでNobleの機能検証を行いました。

セキュリティ

当初、NobleはCosmos Hubの最初期のコンシューマーチェーンとしてローンチする計画でした。しかし、コンシューマーチェーンが立ち上がり始めたばかりのこの段階では、まずは共有セキュリティの進展を見極めることにしました。今後もCosmosにおけるInterchain Securityの展開を注視します。そして、この重要な取り組みに尽力しているコミュニティメンバーの皆さまに、心より感謝いたします。

今回のメインネット立ち上げにあたり、第一歩として信頼できるバリデータセットを用いたProof of Authority型チェーンをローンチします。このバリデータセットはCosmos Hubの一部バリデータで構成され、ステーキングトークンは均等に割り当てられます。トークン自体に価値はありません。経済的なセキュリティは、許可制によるバリデータ構成と、Noble上で発行される資産からブロックごとに得られる手数料によって担保されます。

Nobleにおいて二重署名が検出された場合、そのバリデータアドレスは「tombstoned(墓石化)」となり、トークンおよびアドレスはバリデーションに利用できなくなります。また、将来得られる手数料収入もすべて失われます。Proof of Authorityモデルは、不正を行ったバリデータに実際の経済的コストを課す仕組みであり、過去および将来の手数料に基づいてリアルタイムで計算可能な経済的セキュリティをネットワークにもたらします。

Noble メインネットローンチ

メインネット立ち上げの一環として、そして今後のNobleにおけるデジタル資産発行に関する詳細発表に先立ち、Nobleメインネットキャンペーンを実施します。このキャンペーンでは、Cosmosコミュニティに対し、500 frienzieトークン(FRNZ)もしくは5億 microfrenzyを配布します。これらのトークンはステーキングやガバナンスには使用できませんが、Nobleのフレンドシップ・ブレスレットや、Stargaze上でのNoble NFTと交換可能です。

$FRNZの配布とエアドロップ詳細

2023年3月27日 17:00(UTC)
Nobleチェーンは100 FRNZトークンを、Cosmosの4つのDEX(Osmosis、Kujira、WyndDAO、Crescent)に配布します。各DEXには25 FRNZずつ割り当てられ、最小限のATOMと組み合わせて流動性プールに追加されます。(25 FRNZ : 1 ATOM)

2023年4月3日 17:00(UTC)
Nobleは3億 microfrienzies、合計300 FRNZを、Cosmosの10チェーン(Axelar、Gravity、Comdex、Crescent、Canto、Juno、Kujira、Osmosis、Iris、Secret)のaxlUSDC保有者にエアドロップします。対象は、ウォレットに50 USDC以上を保有しているユーザーです。スナップショットは2023年3月27日 17:00(UTC)に取得されます。

対象となるFRNZトークンホルダーは、Keplrを通じて自身のNobleアドレスでFRNZを取得できます。

2023年4月12日 17:00(UTC)
FRNZトークン保有者は、Junoブロックチェーン上に構築されたSWIFTプロトコルを利用し、Nobleフレンドシップ・ブレスレットの請求手続きを開始できます。

キャンペーン期間中、Nobleは100 FRNZをリザーブし、Cosmosエコシステム全体で価値ある貢献を行った人々に配布・報酬として活用します。

さらに、すべてのFRNZトークンホルダーへの特典として、5万 microfrienzies以上をバーンしたCosmonautは、今後Stargazeに登場予定のNoble NFTのホワイトリストに登録されます。

Noble Frienziesキャンペーンは2023年4月20日に終了します。

今後について

Nobleにおける資産統合に関する新たな発表を、ぜひご期待ください ✨

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