DeFi金利の最適化を目指す、Morphoとは?
既存のDeFiレンディングプールにP2Pの仕組みを重ねることで、同じ流動性とリスク構造を保ったまま金利効率を高めます。
Morpho公式Medium記事「Introducing Morpho」の日本語訳です。
皆さん、こんにちは。私たちはMorpho Labsです。Morphoプロトコルの立ち上げ、開発、そして分散化に取り組むソフトウェア開発会社です。
Morphoのホワイトペーパーは来週公開予定なのですが、それに先立ち、本日は本プロトコルの主要なコンセプトについて簡単にご紹介します。
Morphoが解決する課題とは?
AAVE、Compound、CREAMといったDeFiの主要な金利プロトコルは、いずれも「プール型(pool-to-peer)」モデルで動作しています。多くの供給者がひとつのプールに流動性を提供し、借り手はその共通プールから資金を借りる仕組みです。
DeFi初期において、この仕組みは「金利条件の合うユーザー同士を直接マッチングする」という手間を解消しましたが、同時にいくつかのトレードオフも生みました。プールの流動性を維持するため、これらのプロトコルでは供給金利と借入金利の間にスプレッドが設けられています。つまり、少数の借り手が支払う利息を、多数の供給者で分け合う構造になっているのです。
実際、プール型プロトコルでは、借入APYが供給APYより常に大幅に高いことが分かります。
金利プロトコルに抜本的な効率性をもたらす
Morphoは、既存の流動性プールに接続する複数のスマートコントラクトから構成される仕組みです。基盤となる流動性や清算保証は維持したまま、peer-to-peer(P2P)の仕組みを再導入することで、既存のレンディングプロトコルの資本効率を向上させます。
Morphoは新しい指標として「P2P APY」を導入します。これは、基盤となる流動性プールの供給APYと借入APYのちょうど中間に位置する金利です。Morpho上で借り手と供給者がP2Pでマッチングされている間、双方はこのP2P APYの恩恵を受けられます。万が一クレジットライン(成立しているP2Pの貸し借り関係)が途切れた場合でも、ユーザーは自動的に基盤となる流動性プールへ戻ります。
この仕組みにより、マッチングされている間は最適化されたAPYを享受しつつ、マッチングされていない場合でも従来どおり基盤プールのAPYにフォールバックできます。

結果としてMorphoは、現在の金利プロトコルと同じユーザー体験、同じマーケットリスク、同じ流動性を提供しながら、より良い金利条件を実現します。
ビジョン
私たちは、DeFiの最大の強みのひとつは、オープンソースかつコンポーザブル(レゴブロックのように組み合わせられる)である点だと考えています。誰でも既存のプロトコルをフォークしたり接続したりすることで、より最適な仕組みを構築できます。コントリビューター(貢献者)が新しいアイデアを持ち込むことで、システム全体の効率は高まり、その恩恵は最終的にユーザーへと還元されます。
Morphoの原点は、AAVE、Compound、CREAMといった既存の流動性プロトコルの資本効率を改善することにあります。しかし、流動性プール上に構築されるP2Pマーケットは利回りを最適化するだけでなく、DeFiにおける新たな経済設計の可能性も切り開きます。
資金調達について
Morpho Labsは、NascentとSemanticが共同リードする初回ラウンドにおいて、135万ドルの資金調達を行っています。AngelDAO、Cherry Ventures、Stake Capital、Atka Capital、Faculty Capital、そして20名以上の素晴らしいエンジェル投資家を含む、世界中30名の投資家に支援されていることを大変うれしく思います。プロトコルに貢献できると感じていただける方は、ぜひご連絡ください。
今回の資金調達は、チームを拡大し、Morphoの改善をさらに進めていくための大きな機会になると考えています。
Wen?
Morphoは9か月にわたる研究開発の成果です。私たちが取り組んできたものをお披露目できることを大変楽しみにしています。今後数日間は、エキサイティングな発表が続く予定ですので、ぜひTwitterをフォローし、公式ウェブサイトをチェックしてみてください。
Morpho情報
Webサイト:https://www.morpho.xyz/
Twitter:https://x.com/morpho
Medium:https://medium.com/morpho-labs