Sonicメインネットがついにローンチ!EVM完全互換、毎秒10000件の高速処理、1秒未満のファイナリティを実現

毎秒10000件の取引速度と1秒未満のファイナリティを実現する、EVM完全互換の次世代ブロックチェーンが登場。最大2億枚の$Sトークンのエアドロップ宣言でも話題の、開発者もユーザーも見逃せない注目の新チェーンです。

Sonicメインネットがついにローンチ!EVM完全互換、毎秒10000件の高速処理、1秒未満のファイナリティを実現
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EVM互換の高速レイヤー1ブロックチェーン「Sonic」のメインネットがローンチしました。Sonicは、開発者向けにパワフルなインフラと魅力的なインセンティブを提供します。

次世代ブロックチェーンSonicの魅力

  • 最大10000件/秒のトランザクション処理
  • 1秒未満のファイナリティ
  • Ethereumへのネイティブな分散型ゲートウェイを完備

これらを活かして開発者は次世代のアプリを構築でき、ユーザーはこれまでで最もスムーズなブロックチェーン・エクスペリエンスを得ることができます。

$FTMホルダーは、アップグレードポータルを通じてトークンを1:1のレートでSonicネイティブトークンである$Sに変換し、Sonicの多様なアプリにアクセスできます。

ユーザー向け: Sonicを使い始めよう

開発者向け: Sonicでビルドしよう

リソース

ユーザー向け: Sonicを使い始めよう

ネットワーク情報

以下の情報を利用して、好きなWeb3ウォレットにSonicを追加してください。

$FTMを$Sにアップグレード

$FTMホルダーは、MySonic内のアップグレードポータルを利用して$FTMトークンを1:1のレートで簡単にSonicネイティブトークンである$Sに変換できます。手順は次の通りです。

アップグレード手順

  1. MySonicにWeb3ウォレットを接続
  2. アップグレードする$FTMの数量を入力
  3. 受け取る$Sの数量が正しいことを確認
  4. Upgrade(アップグレード)」をクリックしてトランザクションを承認

間もなく$SがSonic上に反映され、Sonicのエコシステムをすぐに体験できます!EthereumやCEX(中央集権型取引所)でFTMを保有している場合は、移行ガイドに従ってください。

Sonicのメインネットローンチから最初の90日間は、$FTMと$Sを自由に相互スワップできますが、それ以降は$FTMから$Sへのアップグレードのみが可能となります。

📣
アップグレードポータルのトランザクション数が200万件/日を超えた場合、Sonicはスパム対策のため手数料を追加する権利を留保しています。

MySonicポータル

MySonicは、Sonicエコシステムへのオールインワン・ポータルです。以下の機能にアクセスできます。

MySonicポータルでできること
🔍
$Sのステーキングを解除する際には、14日間の待機期間が必要です。

Sonicゲートウェイ

Sonicゲートウェイは、EthereumとSonic間のトークン転送を可能にする分散型ブリッジです。

Sonicゲートウェイは24〜48時間以内に稼働を開始する予定です。

ブリッジプロセスは3つのステップから成ります:

  1. Deposit(入金)
    ブリッジに資産を入金します。Ethereumの場合、確定まで約10〜15分かかりますが、Sonicの場合は1秒未満で完了します。
  2. ハートビート
    入金が確認されると、ユーザーの資産は次の「ハートビート」でブリッジされます。ハートビートとは、ガスコストの効率化のためユーザーの資産をバッチ処理でブリッジすることです。EthereumからSonicへのハートビートは10分に1回、SonicからEthereumへのハートビートは1時間に1回行われます。Fast Lane手数料を支払うことで、即時のハートビートをトリガーすることも可能です。
  3. Claim(請求)
    転送先のチェーンにて、ブリッジされた資産を受け取ります。これで、Sonicエコシステムで新しい資産を自由に利用できます。

クロスチェーンのアクティビティが増加する中、安全で信頼性の高いブリッジの重要性はかつてないほど高まっています。しかし、現状では、多くのレイヤー1およびレイヤー2のブリッジソリューションは中央集権的なシステムに依存しており、数十億ドルの資産がリスクにさらされています。

Sonicゲートウェイは2つの方法でこれらの課題に対応しています。

  1. フェイルセーフ機能
    Sonicゲートウェイが2週間以上ハートビートを送信しなかった場合、不変のフェイルセーフ機能が作動し、Ethereum上でユーザーのブリッジ資産が自動的にロック解除されます。これにより、万が一ゲートウェイが故障しても、ユーザーは常に資産の管理権を取り戻すことが可能です。
  2. 完全な分散化
    Sonic独自のバリデータネットワークが、SonicとEthereumの両方でクライアントを運用し、ゲートウェイを管理します。ゲートウェイにSonicチェーンと同等の分散性を保証し、中央集権的な操作を不可能にします。

将来的に、SonicゲートウェイはEthereumだけでなく、他のブロックチェーンへのアクセスも可能にする予定です。これにより、さまざまなチェーンのネイティブ資産に直接アクセスできる分散型のブリッジが実現します。

💡
Sonicの前身であるFantomの終焉は、Multichainブリッジのエクスプロイトが招いたと言われています。ブリッジに苦い思い出があるSonicチームですから、この点はかなり念には念を入れて対策を練ったはずです。
ちなみに2024年1月にシンガポール高等裁判所にてFantom側に有利なデフォルト判決が出ています。

エアドロップ:Sonicポイント

2億枚の$Sトークンエアドロップの一環として、Sonicポイントが導入されています。これは、Sonicチェーンおよびそのアプリとの積極的なエンゲージメントを促進するためのリワードシステムです。

Sonicポイントは、ユーザーの積極的なエンゲージメントを促進することを目的としており、アーリー(早期参加)、長期的なロイヤリティ、資産の保有、積極的なアプリ利用といった主要な活動を奨励します。

ホワイトリストに登録された特定のトークンをSonicへブリッジしたり、指定された対象アプリで利用することでSonicポイントを獲得できます。より詳しい情報は公式ドキュメントをご確認ください。

開発者向け: Sonicでビルドしよう

アプリのデプロイ

Sonicは、毎秒最大10,000件のトランザクション処理と1秒未満のファイナリティを実現し、開発者が高速かつスケーラブルなアプリを構築するために必要なツールを提供します。

SonicはEVM(Ethereum Virtual Machine)に完全対応しており、SolidityやVyperもサポートしています。Chainlink、Safe、Pyth、Alchemyといった開発ツールともスムーズに連携できるため、使い慣れたツールをそのまま活用できます。さらに、手数料の収益化といった機能により、新しいアイデアを形にし、エコシステム内で成功するためのインセンティブが得られます。

まずはBlazeテストネットでコントラクトをテストし、準備が整ったらメインネットにデプロイしましょう。Sonicで、アイデアに命を吹き込みませんか?

手数料の収益化

Sonicの手数料収益化(FeeM)では、アプリが生み出すネットワーク手数料の最大90%が開発者自身に還元されます。安定した収益源を確保できるため、追加の資金調達や資金繰りの心配をすることなく、アプリの開発やユーザーベースの成長に専念できます。

このFeeMという仕組みは、YouTubeといったプラットフォームで人気を博しているWeb2の広告収益モデルにヒントを得ています。アプリがSonicに集めたトラフィックに応じて開発者が直接報酬を受け取れるのが特徴です。Sonicは開発者への報酬を最優先することで、限られたインセンティブしか提供せず「価値の搾取」に重点を置いている他の多くのブロックチェーンと一線を画しています。

FeeMは近日中にSonicで導入される予定です。今後の情報をお見逃しなく。

エアドロップ:Sonicジェム

2億枚の$Sトークンエアドロップの一環として、Sonicジェムが導入されています。これは、開発者向けのエアドロップポイントであり、ユーザーのエンゲージメントを促進し、アプリパフォーマンスに応じて報酬を与える仕組みです。

開発者は、獲得したSonicジェムを$Sトークンに交換し、アプリユーザーへの報酬として配布することができます。これにより、アプリの成長を加速させ、ユーザーの継続的なエンゲージメントを維持することが可能になります。

アプリをSonicジェムの対象にしたい開発者は、公式ドキュメントで詳しい情報をご確認ください。

リソース

公式リンクとコントラクト

Sonicネットワークの重要なリンクおよびコントラクトアドレスの一覧です。

重要な日付

  • 2025年3月18日 00:00 UTC
    $FTMと$Sの双方向スワップが終了し、$FTMから$Sへの一方向スワップのみが可能になります。
  • 2025年6月18日 00:00 UTC
    新しいトークノミクスが施行され、$Sの供給が増加し始めます。

よくある質問(FAQ)

$FTMを$Sにアップグレードするにはどうすればいいですか?

$FTMホルダーは、MySonicのアップグレードポータルを使って、$FTMトークンを1:1のレートでシームレスに$Sへ変換できます。

どこで$Sを購入または売却できますか?

$Sは、Sonic上のDEX(分散型取引所)で購入および売却できます。現在、主要なCEX(中央集権型取引所)でも$Sが取引できるよう、各プラットフォームと提携を進めています。

CoinGeckoやCoinMarketCapで$Sを取引できるDEXやCEXの最新情報を確認してださい。

Ethereum上で$FTMや$WFTMを持っています。どうすればいいですか?

移行ガイドに従って手続きを行ってください。

CEX(中央集権型取引所)で$FTMを保有している場合はどうすればいいですか?

主要な取引所と連携し、CEX上で直接$FTMを$Sにアップグレードできるよう準備を進めています。$FTMをお持ちの取引所からの最新情報をお待ちください。

または、$FTMをウォレットに出金して、MySonicのアップグレードポータルで$Sに変換することも可能です。

$FTMを$Sにアップグレードしなかった場合はどうなりますか?

Fantom Operaネットワーク上で$FTMを保有し続けても、すぐに何かが変わるわけではありません。Fantom Operaネットワークは、今後もしばらく通常通り稼働する見込みです。そのため、必要に応じて後で$FTMを$Sにアップグレードすることも可能です。

ただし、Sonicネットワークでのガバナンスやトランザクションへの参加には、$Sトークンが必要になります。

$Sのエアドロップはありますか?

はい。Sonicのユーザーを対象に、最大2億枚の$Sトークンをエアドロップする予定です。

SonicはEVMに対応していますか?

はい。Sonicチェーンは完全にEVM互換で、SolidityやVyperで開発されたアプリは、コードの変更なしでSonic上にデプロイできます。

Sonic上でビルドされているアプリはどこで見つけられますか?

MySonicポータルでアプリを閲覧できます。お気に入り登録も可能です。

あとがき

Fantomは結構好きだったので、私はAndreさんの新作Sonicに期待しています!
もしよろしければ、Andreさんのコラム日本語訳もご覧ください。

なぜDeFi(分散型金融)なのか? - Andre Cronje
なぜDeFi(分散型金融)が必要で、私たちはそこへ向かって邁進すべきなのか?DeFi界の巨人Andre Cronje氏のコラムの日本語訳です。
アプリチェーンにするか、しないか、それが問題だ - Andre Cronje
L2をアプリケーションチェーンとして使うことは合理的なのかについてAndre氏が考えたコラムの日本語訳です。