DeFiの新たなホーム、Unichainメインネット始動

低コスト・高速取引を実現するUnichainのメインネットがついに始動。分散性を重視したこのL2チェーンで、今何ができるのでしょうか?

DeFiの新たなホーム、Unichainメインネット始動
Photo by Natalie Kinnear on Unsplash

Uniswap LabsによるUnichainローンチアナウンスを日本語訳しました。

Unichain Mainnet is Here — A New Home for DeFi
Lower fees, faster transactions, and built to be seamlessly interoperable and decentralized – Unichain is now here.

低コストかつ高速な取引処理を実現し、シームレスな相互運用性と分散性を兼ね備えたL2(レイヤー2)チェーン、Unichainがメインネットで稼働を開始しました。

この革新的なL2の登場を、多くの方が待ち望んでいたことでしょう。テストネットでは、わずか4か月間で9500万件以上の取引が処理され、1470万件以上のスマートコントラクトがコミュニティメンバーによってデプロイされました。そして今、ついにUnichainが本番環境、メインネットで利用可能になりました。

現在、Uniswap、Circle、Coinbase、Lido、Morphoをはじめとする100以上の著名なプロダクトやプロトコルがUnichain上での構築を進めています。その多くが本日のメインネットローンチと同時に稼働を開始し、続く数週間でさらに多くのアプリケーションが登場する予定です。このような充実したエコシステムを持つUnichainの可能性は無限大で、あなたのプロダクトも、Unichain上で自由にローンチすることができます。

今日からUnichainでできること

ユーザーも開発者も、Unichain上に広がるDeFiアプリやツールのエコシステムを活用できます。

あなたが開発者なら

  • アプリをデプロイUnichainのドキュメントをチェックして、開発を開始。
  • v4 Hooksを作成Uniswap v4上で、スワップやLPにカスタムロジックを追加。
  • ステーブルコインを活用USDCやCCTPを統合し、アプリに組み込む。

あなたがユーザーなら

低手数料、高速な取引、シームレスな相互運用性と分散性

DeFiのためのUnichain

最初から分散化を最優先

Uniswap Labsは、オープンかつパーミッションレスで分散化されたインフラの構築を最優先に考えています。そのため、UnichainはStage 1ロールアップとしてローンチし、パーミッションレスなフォールトプルーフ(誤ったブロックを証明し、無効化できる仕組み)をサポートする完全な証明システムを最初から搭載しています。

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多くのロールアップでは、ローンチ直後には証明システムが完全に機能しておらず、後から追加されるケースもあります。しかし、Unichainは最初からパーミッションレスなフォールトプルーフが有効な状態で稼働します。

さらに、まもなくUnichain Validation Network(UVN)が稼働し、誰でもUVNノードを実行しブロックを検証できるようになることで、さらなる分散化が進みます。

シームレスなクロスチェーン取引

すべてのチェーン間で取引がスムーズに行えるべきです。
Uniswap LabsはERC-7683などの標準規格を活用し、EVMを超えた安価で安全かつ高速な取引を実現するための技術開発を進めています。

また、UnichainはSuperchain上に構築されており、今年後半の正式ローンチ時にはネイティブな相互運用性(インターオペラビリティ)をサポート。これにより、Superchain内で単一ブロックメッセージパッシング(異なるチェーン間で、1つのブロック内で即座にメッセージ・データをやり取りできる仕組み)が可能になります。今後のアップグレードではブロックスピードやファイナリティの向上が予定されており、クロスチェーン取引のさらなる効率化が進みます。

高速かつ低コスト、そしてこれはほんの始まり

オンチェーンのマーケットが真価を発揮するのは、ブロックタイムが速く、手数料が低い環境です。Unichainは1秒のブロックタイムと、Ethereum L1と比べ約95%低いガスコストを実現し、DeFiをこれまで以上に高速・低コスト・効率的なものにします。しかし、これは始まりにすぎません。

今後のアップグレードでは、TEEベースのブロック構築により、実効250ミリ秒のブロックタイムを実現し、トランザクションの優先順位を適切に制御することでマーケットの効率を向上させ、MEVによる価値の損失を抑えます。

さらに、Unichain Validation Network(UVN)の導入により、ネットワークの分散化とファイナリティのさらなる高速化が進みます。

DeFiルネサンスがここに

スワッパーや流動性プロバイダーの皆さん、Uniswap Webアプリウォレットを通じて今すぐUnichainのUniswapを体験しましょう。開発者の方はドキュメントをチェックして、ぜひアプリをデプロイしてください。

さぁ、ビルドしましょう!

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Unichain情報

Webサイト:https://www.unichain.org/
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