UniswapとFireblocksが連携、機関投資家のDeFi参入を加速

Uniswapと大手デジタル資産管理プラットフォーム「Fireblocks」の提携により、機関投資家は多様なデジタル資産にアクセスでき、よりスムーズにDeFi取引を行えるようになります。

UniswapとFireblocksが連携、機関投資家のDeFi参入を加速
Photo by Harper Sunday on Unsplash

Uniswap公式ブログ記事「Uniswap Labs and Fireblocks Collaborate To Bring DeFi to More Institutions」の日本語訳です。


本日、Uniswapは世界中で2000社以上に利用されている信頼性の高いデジタル資産管理・決済プラットフォーム「Fireblocks」との協業を発表いたします。この提携により、資産運用会社、ヘッジファンド、その他の金融機関は、Fireblocksのプラットフォームを通じて、Uniswapプロトコルの豊富な流動性と魅力的な取引価格を直接利用できるようになります。

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当社のクライアントが求める、安全でスケーラブルな形でより深い流動性にアクセスできるDeFiネイティブの機能を提供できることを大変嬉しく思います。金融機関の間でDeFiソリューションへの関心が高まっていることを実感しており、より多くのクライアントがUniswapのトレーディングAPIを活用してデジタル資産のポートフォリオを多様化させる動きが進むことを期待しています。
— Michael Shaulov(マイケル・シャウロフ), Fireblocks CEO

DeFiへ直接アクセス

UniswapのトレーディングAPIは、Uniswapプロトコルを構築した米国拠点のチームによって開発・運用されています。Uniswapプロトコルは、これまでに総取引高2.5兆ドル、スワップ取引数4億6500万件以上を達成し、ハッキング被害はゼロという実績を誇ります。

今回の提携により、FireblocksのクライアントはFireblocksのプラットフォーム上からUniswapプロトコルに直接アクセスできるようになります。これにより、以下のような利点が得られます。

  • 競争力ある取引価格と豊富な流動性
    オンチェーンとオフチェーンの両方の流動性にアクセスが可能で、主要アグリゲーターと比較して、平均で4.6ベーシスポイントの価格改善が期待できます。
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ベーシスポイント(bps)とは

金融分野で金利や利回りの微小な変動を表す際に使用される単位で、1ベーシスポイントは0.01%に相当します。例えば、金利が1.00%から1.05%に上昇した場合、この変化は5ベーシスポイントの増加と表現されます。
  • シンプルなDeFi取引
    UniswapのトレーディングAPIは、オンチェーン取引の複雑な処理を自動で行います。これには、ガス代の見積もり、スリッページの計算、ルーティングの選択、USDコンバージョンなどが含まれ、ユーザーはシンプルな操作で取引を完結できます。
  • 12のチェーンにまたがる豊富な資産選択肢
    12の異なるチェーン上で、無数のデジタル資産にアクセスできます。対応するのは、Arbitrum、Avalanche、Base、Blast、BNB Chain、Celo、Ethereum、Optimism、Polygon、Unichain、World Chain、Zora Network、ZKsyncです。サポートされるチェーンは今後も拡大予定です。

UniswapトレーディングAPIをどのようにしてビジネスに活用できるか、詳しく知りたい方は、トレーディングAPIページをご覧ください。
APIの導入に関心がある場合は、ぜひお問い合わせください。

Uniswap情報

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