Uniswapによるクリプト資産価格の変動要因に関する新しいリサーチ

Uniswap公式ブログ記事「New Research on Drivers of Crypto Asset Prices」の日本語訳です。

Uniswap Labs、Circle Internet Financial、コペンハーゲン・ビジネススクールの研究チームは、クリプト価格の動きに影響を与える要因を分析した新たな研究結果を発表しました。この研究では、米国の金融政策などの伝統的な金融要因が、クリプト資産の価格にどのように影響を及ぼしているかを示しており、デジタル資産が世界の金融市場において従来の資産クラスと似た動きをしていることが明らかにされています。

Uniswap Labsは、オンチェーンでの価値創出を目指したプロダクトを開発しており、その一環としてマーケットの動向やその要因について継続的に研究を行っています。クリプト価格の変動メカニズムを理解することは、このミッションにとって重要な意味を持っています。。

現在、クリプト全体のマーケット規模は時価総額で2.48兆ドルを超えています。それにもかかわらず、クリプトマーケットは依然として理解しにくく、予測が難しいものとされています。

今回のリサーチでは、資産価格を以下の3つの要素に分解して分析しています。

• 金融政策
• マーケット全体のリスクプレミアム
• クリプト特有の需要

例えば、2022年のビットコインの急落については、その3分の2以上が引き締め的な金融政策（contractionary monetary policy）によるものだったと結論づけられています。また、FTXの破綻、ビットコインETFの発表、新型コロナウイルスによる金融市場の混乱といった重要な出来事についても詳細に検討されています。

2019年以降のショック別ビットコインリターン

この研究では、クリプト価格がこれまで一般的に考えられていたよりも論理的に動いている可能性があると結論づけています。全文はこちらの「What Drives Crypto Asset Prices?」から読むことができます。

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