待望のUniswap v4登場！DeFiは新時代へ

本記事は、Uniswap公式ブログ記事「Uniswap v4 is Here – A New Era of DeFi」の日本語訳です。

何百人ものコミュニティメンバーによるコード貢献、9回にわたる独立監査、史上最大規模のセキュリティコンペ、そして1550万ドルのバグバウンティを経て、Uniswap v4がついにリリースされました。

Uniswap v4は、これまでハッキング被害ゼロで2.75兆ドル以上の取引量を処理してきたUniswap v2とUniswap v3に続くバージョンです。この最新バージョンは、Uniswapプロトコルの中で最もカスタマイズ性が高く、スワップコストが大幅に削減されています。現在、Ethereum、Polygon、Arbitrum、OP Mainnet、Base、BNB Chain、Blast、World Chain、Avalanche、Zora Networkで利用可能です。

ユーザーはUniswapのウェブアプリでv4で流動性を提供することができます。流動性がv4へ移行するにつれ、今後数日のうちにスワップ機能もUniswapウェブアプリおよびUniswapウォレット上で順次展開される予定です。

開発者にとって、最も自由度の高いDeFiプラットフォーム

Uniswap v4は、プロトコルを開発者向けのプラットフォームへと進化させ、無限のカスタマイズを可能にします。その鍵となるのが「Hooks」というモジュール型のプラグインです。開発者はこのHooksを利用して、プールやスワップ、手数料、LPポジションのロジックを自由に組み立てることができます。

すでに150種類以上のHooksが開発されており、動的な手数料の設定や自動流動性管理といった新機能が次々と登場しています。プロトコル上で直接機能を構築して試せることで、開発スピードが上がり、機能の統合もよりスムーズになります。新しいHooksが増えるほど、流動性が深まってスワップが活発化し、Uniswapプロトコル全体のネットワーク効果が強化されていきます。誰でもHooksを作れる仕組みは、すでに多くのクリエイティブなアイデアを引き出しており、新しい機能実装や試行がAMM（自動マーケットメイカー）上でどんどん起こっています。v4がリリースされた今、Hooks開発者たちがDeFiの可能性をどこまで広げていくのか、新たな展開が期待されます。

Uniswap史上、最も低コストなバージョン

高いカスタマイズ性に加えて、Uniswap v4はスワッパーと流動性提供者、両者のガス代を節約します。v4では、新プール作成コストが、従来バージョンと比べ最大99.99%削減されます。また、複数のプールをまたぐマルチホップスワップでも、ガス代の節約が期待できます。さらに、ETHペアにはネイティブETH対応が加わり、ガス代を大幅に節約できます。v4のアーキテクチャについてより詳しく知りたい方は、ぜひホワイトペーパーをご覧ください。

オープンに開発され、徹底した監査を実施

Uniswap v2とv3は、これまでに4億6500万回以上のスワップを処理し、ハッキングや不正利用を一切許していません。Uniswap v4も、透明性とセキュリティを大切にしながら開発され、オンチェーンプロトコルの中でも特に入念に監査されたコードベースを目指しています。

v4の発表後、Uniswap Labsはコントラクトコードをすべて公開し、コミュニティからは数百件のPR（プルリクエスト）が寄せられました。また、コードは以下の厳しい審査を経てきました。

• コアおよび周辺コントラクトに対する9回の監査
• 500名以上が参加した、総額230万ドルのセキュリティコンペ
• 重大なバグ発見レポートに対し最大1550万ドルの報奨金を提供する、史上最大規模のバグバウンティ

これまで、重大なバグは一切見つかっていません。今後もバグバウンティプログラムを継続し、セキュリティリサーチやコードレビュー、問題の報告を奨励していきます。

Uniswapウェブアプリとウォレットでv4を使う方法

Uniswap v4は現在10のチェーンで稼働しており、Uniswap Labsのすべてのプロダクトで利用できます。

• スワップする方へ
  今後数日以内に、Uniswapのプロダクトでv4スワップが順次使えるようになります。特別な操作は不要で、UniswapX、v2、v3、v4の流動性プールを自動でルーティングしてスワップが行われます。ルーティングの仕組みについて詳しく知りたい方は、専用ページをご覧ください。
• 流動性を提供する方へ
  既存のポジションをv4に移行することもできますし、Hooksを活用して新しいポジションを作成することもできます。LPページで「v4」を選び、Hookのアドレスを入力するだけで設定が完了します。
• Hook開発者の方へ
  初めてのHookを作成するための開発者向けガイドや、UniswapウェブアプリやUniswapウォレットへのHooks統合ガイドも用意していますので、ぜひチェックしてみてください。

Uniswap Labsの最新情報を見逃さないよう、Xをぜひフォローしてください。

Uniswap情報

Webサイト：https://app.uniswap.org/
X（旧Twitter）：https://x.com/Uniswap
ブログ：https://blog.uniswap.org/