Xスペース:SoneiumがUniswapアプリに登場🦄💿
5月9日に開催されたXスペース「Soneium Live on Uniswap Apps」の日本語まとめです。

本記事は、日本時間5月9日午前1時に開催されたX(旧Twitter)スペース「Soneium Live on Uniswap Apps」の日本語まとめです。要約なので、実際に話された言葉と異なる表現もあります。
参加者は、Uniswap LabsからHayden(CEO)、Chase(司会)、SoneiumからSota Watanabeさん(Soneium Director、Startaleグループ CEO)です。
🦄 Chase:Hayden、Sotaさん、本日は参加いただきありがとうございます。UniswapアプリでSoneiumがサポートされ、そのお話ができるのをとても楽しみにしていました。ではさっそく、Hayden、Uniswap Labsの紹介をお願いします。
🦄 Hayden:Uniswap Labsは、世界をリードする分散型取引プロトコル、Uniswapプロトコルを開発しており、その上に多様なプロダクトを展開しています。私たちのミッションはあらゆる資産を扱える、ユニバーサルな取引所を実現し、価値を引き出すこと。今後ますます多くの資産がトークン化され、ブロックチェーン上でやり取りされていくと信じています。そうした資産の取引基盤として、Uniswapプロトコルは非常に重要な役割を担っています。SoneiumがIPの価値をオンチェーン化していくという点で非常に面白い存在なので、共に取り組めることを嬉しく思っています。
🦄 Chase:素敵ですね。Haydenが少し触れましたが、Sotaさん、Soneiumについて詳しく教えていただけますか?
💿 Sota:Soneiumは、OP Stackを活用したEthereumのレイヤー2チェーンで、SonyグループとStartaleグループの合弁会社であるSony Blockchain Solutions Labsが開発しています。私はSoneiumのディレクターであり、Startale LabsのCEOも務めています。
私たちは、次世代インターネットにおけるエンターテインメント・レイヤーを目指しています。今、ブロックチェーンは金融基盤として認知されていますが、オンチェーンで実際に使っている人はまだごく一部です。私たちは、エンタメの力で10億人をオンチェーンへオンボードすることを目指しており、そのためにUniswapプロトコルのような金融基盤と組み合わせることがとても重要だと考えています。
🦄 Chase:ワクワクしますね!数日前、UniswapアプリがSoneiumをサポートしました。Hayden、SoneiumとUniswapプロトコルの連携がなぜ魅力的なのか、説明してもらえますか?
🦄 Hayden:もちろん。Uniswapプロトコルは、DeFi初期から多くの実験が行われてきた場です。DeFiサマーと呼ばれる時期には、コミュニティへのリワード配布や、クリエイターの貢献に応じたオーナーシップ付与など、新しい価値の分配方法が活発に試されました。
最近では、ステーブルコインやETH、ミームコインが話題の中心ですが、私たちはまったく新しいタイプの資産がDeFiと出会ったときにどんな化学反応が起こるのかに非常に関心を持っています。Soneiumのように、IPやゲーム、クリエイターといった強い文化的背景を持つエコシステムとDeFiが融合したとき、どのような新しい体験が生まれるのかが楽しみです。
🦄 Chase:Soneiumは、実際にオンチェーンとIPの融合に取り組んでいますよね。これまでどのようなプロジェクトを進めてきたか教えてもらえますか?
💿 Sota:これまで日本国内外のIPホルダーと連携してきました。日本には、アニメや漫画といった世界的に知られるIPが数多く存在します。私たちは、IPを起点に、人々を自然にオンチェーン体験へと誘導することを目指しています。
たとえばAnimoca Brandsと提携し、「Solo Leveling」をオンチェーン化したり、Yoakeと組んで「七つの大罪」をWeb3で展開したりしています。まだローンチから4カ月ほどですが、すでに有力なIPを取り込み、ユースケースを示すことができました。
Soneiumの強みは、最初からIPとファンを抱えてスタートしている点です。技術だけが先行してコンテンツが追いつかないケースも多い中で、私たちはその逆を実現しています。今後もIPを継続的に増やし、既存のディストリビューション・チャネルやユーザー基盤を活かして、より自然な形でオンチェーン体験を広げていきたいと考えています。
🦄 Chase:そのような取り組みの中で、特に印象に残っている事例はありますか?
💿 Sota:はい、Yoakeの例が印象的です。Yoakeは、クリエイターとファンを繋ぐアプリです。例えば、ミュージシャンとファンの場合、ファンが楽曲や衣装、演出などを決めることができます。最近、Yoakeは2万人規模のライブを開催しました。そこでは多くのオンチェーントランザクションが発生しましたが、ほとんどのファンは彼らがブロックチェーンを利用していることを認識していませんでした。彼らはWeb2アプリの延長として使っていたのです。このように、意識せずともブロックチェーンを使っている状態こそ、私たちが目指す形です。もちろん、パフォーマンス面ではまだ課題がありますが、そこを改善しながら、より良いユーザー体験を提供していきたいと考えています。
🦄 Chase:素晴らしいですね。Hayden、Uniswap Labsのプロダクトは、Soneiumと組むことで、どんな可能性を広げられると考えていますか?
🦄 Hayden:Uniswap Labsは、アセットの作成、スワップ、流動性提供など、多くの機能を通じて価値の交換を支えています。インフラとユーザー向けプロダクトの両方を持つことで、より良いユーザー体験を実現できていると考えています。
最近、Unichainではブロックタイムを200ミリ秒まで短縮しましたし、他にも、チェーン間のスワップをよりスムーズに実現できるよう取り組んでいます。こうした要素が組み合わさることで、Uniswap Labsのプロダクト群は、Soneiumでも全体的なユーザー体験を大きく向上できるはずです。
🦄 Chase:Haydenがプロダクトを語るとき、常に資産の本質的な価値をどう解き放つかという視点があって、それがSoneiumとも強く重なるように感じます。Uniswapプロダクトのグローバル展開についても聞かせてください。
🦄 Hayden:Uniswapプロダクトは最初からグローバルですね。たとえば、私たちのフロントエンドのユーザーは約30%がアメリカ、残りの70%は海外です。プロトコル自体はそれ以上に分散しています。
初期の頃は、多言語対応やローカライゼーションに課題がありましたが、ここ1〜2年で非英語圏のユーザー体験改善に注力しています。教育やローカルユーザーとの対話も含め、現地のニーズを学びながら製品を改善しています。
🦄 Chase:ソニーのようなグローバル企業と協業することは、日本国内に限らず世界的にもクリプトへの信頼性を高めるきっかけになると思います。
💿 Sota:そうですね。クリプトは本質的に分散されたネットワークであるべきです。その上で、非クリプト層を巻き込むにはスピードや信頼も必要です。政府関係者や大企業が関与するには、確かなユーザー体験とビジネスの信頼が不可欠です。
私たちがSoneiumを成功させることで、より多くの企業や人々がクリプトの世界に入ってくると信じています。その責任を感じつつ、より一層力を入れて取り組んでいきたいです。
🦄 Chase:これからの展開が楽しみですね。Soneiumで今後注目すべき動きについて、少しだけ教えていただけますか?
💿 Sota:今後もIP登録やコンテンツ管理、IP連携などの機能開発に力を入れていきます。直近では、2〜3週間以内に新たなキャンペーンを予定しています。より多くの人々、特に非クリプト層を巻き込むことを目的にした取り組みになるでしょう。今は詳しくは話せませんが、注目していてください。
🦄 Chase:では最後に、Hayden、Uniswap Labsが見据えるクリプト次世代について教えてください。
🦄 Hayden:今、私たちが目指しているのは、ミームコインの世界を超えた、L2を活用した本格的なクリプト利用の拡大です。UniswapXやUnichainをはじめとする新しい基盤を活かして、あらゆる資産をオンチェーン化し、シームレスにやり取りできる環境を整えています。
ユーザーがどのチェーンにいても、簡単に資産を移動し、トークンを売買できる世界を作りたい。そのために、多くの新しいプロダクトや機能開発を進めています。ウォレット関連のアップデートもあり、スマートウォレットの普及にも力を入れています。次々と新しい展開がありますので、お楽しみに。
🦄 Chase:素晴らしいお話をありがとうございました!今後のアップデートはUniswapの公式Twitterでお知らせしていきますので、ぜひフォローしてください。
おふたりとも、本日はありがとうございました。
Uniswap情報
Webサイト:https://app.uniswap.org/
X(旧Twitter):https://x.com/Uniswap